土地や物件を手に入れた後も、徳之島特有の自然環境に対する覚悟が必要だ。
第一に、台風の猛威である。夏から秋にかけて大型台風が直撃する徳之島では、RC(鉄筋コンクリート)構造や補強木造が主流だ。サッシの台風対策(遮光・防犯シャッター)は必須である。第二に、強烈な潮風による塩害だ。金属製の屋外設備、エアコンの室外機、給湯器などは塩害仕様を選ばなければ数年で錆びて故障する。
さらに、高温多湿な気候はイエシロアリの格好の繁殖環境となる。定期的な防蟻処理を怠れば、木造家屋の骨組みは一気に蝕まれる。
また、新築やリノベーションを行う際の建築費は、都市部に比べて1.2倍から1.5倍近く跳ね上がることが珍しくない。建築資材のほとんどを鹿児島本土からの定期船に依存しているため、海上輸送費が上乗せされるためだ。天候不良で船が欠航すれば工期が大幅に遅れるリスクも織り込まなければならない。