パンデミック期におけるオフィスカジュアルの激変とリモートワークの普及は、セオリーのようなフォーマル・オケージョンを得意とするブランドに一時的な逆風をもたらしました。しかし、2026年現在のセオリー事業は力強い復調と新たな成長軌道を描いています。
近年のファーストリテイリング決算において、セオリー事業を含むグローバルブランド事業は、「ハイブリッドワーク時代に対応した新ラグジュアリー」へのシフトを成功させました。従来の堅苦しいスーツスタイルから、上質なジャージー素材やテクニカルファブリックを用いた「エレガントかつストレスフリーなセットアップ」への刷新が進み、北米およびアジア圏での売上収益を大きく伸ばしています。
店舗展開の最新動向としては、単なる販売拠点にとどまらない「体験型・旗艦店戦略」の加速が挙げられます。東京・表参道や銀座、ニューヨーク、上海などの主要都市では、パーソナルスタイリングサービスやカフェを併設した大型路面店を強化。さらに、デジタルと実店舗をシームレスにつなぐOMO(Online Merges with Offline)を高度化させ、実店舗での試着予約からアプリでのパーソナライズ提案まで、高単価顧客に寄り添うハイタッチな購買体験を確立しています。