滝が流れていなくとも、滝壺に溜まった水は澄み切ったコバルトブルーを放っています。しかし、その輝きを最大限に引き出すには、太陽光の入射角と季節ごとの光量が決定的な役割を果たします。谷底深くに入り組んだ地形のため、太陽が低い早朝や夕暮れ時は周囲の木々や崖の影に覆われ、水面は暗いダークグリーンに沈んでしまいます。
光が水中の微粒子によって散乱し、人間の目に鮮やかな青として認識されるレイリー散乱・チンダル現象を最大限に享受するには、太陽が天頂付近に位置する午前10時30分から午後13時30分前後の滞在がベストです。木漏れ日が滝壺の中央に真っ直ぐ差し込む時間帯に立ち会うことで、絵画のような光景が目の前に広がります。
写真撮影を目的とする場合、スマートフォンや一眼カメラ問わず、「水面の反射光をコントロールすること」が仕上がりを大きく左右します。カメラ用には偏光(C-PL)フィルターを装着することで水面の白飛びを除去し、深みのあるコバルトブルーをクリアに描写できます。三脚を構える際は、足場が岩場で滑りやすいため、落石や転倒に細心の注意を払いましょう。