アルコールスプレー事件を含む一連の騒動を受け、あきんどスシローは従来のビジネスモデルであった「常に寿司が回り続けるオープンレーン」からの完全決別を決断しました。
レーン提供方法の劇的な変更
スシローが打ち出した最も大きな変革は、「注文品のみをレーンで流す」オンデマンド提供システムへの移行です。注文されていない寿司が不特定多数の客の前を無防備に通過する構造を廃止し、客がタッチパネルで注文した商品のみが専用の高速レーンや直行レーンで届けられる仕組みを全店へ展開しました。
さらに近年では、大型タッチパネルディスプレー「デジタルスシロービジョン(通称:デジロー)」を導入する店舗が急増。画面上で仮想的に寿司が流れるエンターテインメント性を担保しつつ、実際の食品は密閉・直行レーンで届けるという、衛生と楽しさを両立させた新基準を確立しました。
調味料・消毒液・カトラリーの防護策
事件の直接の原因となった備品類の配置も見直されました。
- アルコール消毒液の再配置:客席のボックス内から、店員の目が行き届くフロア入口や共用スペースへの移設、または固定式スタンドへの変更。
- 調味料・カトラリーの個別提供:希望する客には、消毒済みの醤油差しや湯呑み、わさび、スプーンなどを店員が個別に席へ運ぶオペレーションを導入。
- アクリル製防護クリアパネルの設置:レーンと客席の間に遮蔽板を設け、身を乗り出しての商品への接触を物理的に遮断。