歯医者の麻酔で動悸や手の震え?心臓がバクバクする原因と正しい対処法

歯医者の麻酔で動悸や手の震え?心臓がバクバクする原因と正しい対処法

歯医者の麻酔で動悸や手の震え?心臓がバクバクする原因と正しい対処法に関する気になる情報をわかりやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。

医療技術が進んだ現在、歯科医院にはキシロカイン以外にも多彩な局所麻酔薬の選択肢が整備されています。高血圧症や虚血性心疾患の既往がある患者、あるいは過去にキシロカインで激しい動悸を経験した患者に対しては、アドレナリンを含まない製剤への切り替えが標準的なリスク管理として定着しています。

各麻酔薬の成分特性、持続時間、動悸のリスク度合いをまとめた比較データは以下の通りです。

麻酔薬の名称(一般名)血管収縮薬の有無・成分麻酔持続時間・特徴動悸リスクと編集部の評価キシロカイン
(2%リドカイン塩酸塩)アドレナリン添加
(1:80,000)約120〜240分
止血効果が高く標準処置に最適【中〜高】心拍数上昇が起きやすいが除痛効果は抜群。健康成人の第1選択薬。シタネスト-オクタプレシン
(3%プロピトカイン塩酸塩)フェリプレシン添加
(0.03単位/mL)約60〜120分
心臓への直接刺激作用が極めて弱い【極めて低い】高血圧や循環器疾患を持つ患者向け。動悸の不安がある人にも有効。スキャンドネスト
(3%メピバカイン塩酸塩)無添加(完全フリー)
血管収縮薬なし約20〜40分
作用時間が短く出血傾向あり【皆無】薬効による動悸は生じない。重度心疾患、妊婦、甲状腺機能亢進症に適応。笑気吸入鎮静併用麻酔
(笑気ガス30%+酸素70%)症例に応じて上記製剤を使い分け吸入中のみ効果発揮
治療終了後数分で排泄・帰宅可能【大幅軽減】恐怖心そのものを遮断。過緊張による自家製アドレナリンの暴発を抑制。

シタネストオクタプレシンの最大の特徴は、収縮薬としてアドレナリンではなく下垂体後葉ホルモン誘導体である「フェリプレシン」を採用している点にあります。心臓のβ受容体に作用しないため心筋の収縮力を強めず、脈拍を急上昇させる心配がありません。心臓病の既往歴がある患者や、過去の治療で著しい動悸を経験した人の有力な選択肢となっています。

一方で、アドレナリン無添加の歯科麻酔薬であるメピバカイン(スキャンドネスト)は、薬理作用による動悸の発生をゼロに抑えられる決定的なメリットを持つ反面、血管が収縮しないため体内に薬液が吸収されるスピードが早く、作用時間が20〜40分前後と短い制約があります。大がかりなインプラント手術や難抜歯には不向きですが、通常の虫歯削合や短時間の処置であれば十分な威力を発揮します。

清水 千尋
Author

清水 千尋

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。