リメイクにあたって最も大きな反響を呼んだのが、歴代声優キャストの全面リニューアルでした。初代で則巻アラレを演じた小山茉美のアイコニックな演技(「んちゃ!」「ほよよ?」など)はすでに国民的な共通認識となっていましたが、1997年版では当時小学5年生の子役だった川崎真央が大抜擢されました。
この声優変更の理由は、制作陣が「前作のモノマネではなく、新しい時代の子どもたちに向けた等身大のアラレ像」を求めたためです。小山茉美による完成されたアニメ的デフォルメ演技に対し、川崎真央のアラレはややハスキーでナチュラルな、本物の無邪気な子どもらしさが際立つ声質でした。放送初期は初代の印象が強かったファンから戸惑いの声も上がりましたが、物語が進むにつれて「やんちゃで素朴な可愛さがある」と独自の魅力を確立していきました。
周囲を固めるキャスト陣も劇的に変化しています。則巻千兵衛役は内海賢二から屋良有作へ、山吹みどり役は向井真理子から皆口裕子へ、木緑あかね役は杉山佳寿子から小西寛子へ、空豆タロウ役は古川登志夫から太田真一郎へとバトンタッチされました。実力派声優陣による安定したサポートが、新アラレを軸としたフレッシュなペンギン村の日常を巧みに支えていました。