現在、日本のフィギュアスケート界を取り巻く環境は大きな変革期を迎えている。長年にわたり幼少期からの競技者育成に重きを置かれてきたが、競技人口の裾野を広げる取り組みが活発化している。日本スケート連盟も生涯スポーツとしてのスケートの推進を打ち出し、バッジテスト(級位認定)を受ける大人スケーターの数は年々増加の一途をたどる。
氷の上の全身運動は、見た目の華やかさとは裏腹に強靭な体幹と柔軟性、そして高度なバランス感覚を要求する。転倒のリスクを恐れずに挑戦し、少しずつ滑らかな滑走を手に入れていくプロセスは、日常のストレスから解き放たれる極上の時間として評価されているのだ。年齢に関係なく、自分の成長を真に実感できる貴重な場として機能している。