日本赤軍の最高幹部だった重信房子が出所した際、メディアは大々的にそのニュースを報じた。服役を終えた元活動家が過去の闘争を総括する一方で、元構成員や支援者ネットワークが完全に消滅したわけではない。表面上の解散宣言とは裏腹に、思想の継承は地下深くで密かに継続されている。
映画『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』などの作品は、当時の血生臭い空気感や若者たちの葛藤を生々しく描き出した。しかし、スクリーンの枠内に収まりきらないのは、冷酷な組織維持メカニズムと資金調達の生々しい実態だ。映画やドラマでは浪漫化されがちな「若者の挫折」の裏には、冷徹な利益誘導とマインドコントロールのスキームが存在していた。