メルカトル図法の極端な面積誇張を最も分かりやすく証明する事例が、メルカトル図法におけるグリーンランド比較です。
標準的なメルカトル図法の世界地図を開くと、北極海に浮かぶグリーンランドは、南側のアフリカ大陸や南米大陸に匹敵する超巨大大陸のように描かれています。しかし、現実の面積数値は以下の通りです。
・アフリカ大陸:約3,037万km²
・南米大陸:約1,784万km²
・オーストラリア大陸:約769万km²
・グリーンランド:約216万km²
実際のアフリカ大陸はグリーンランドの約14倍もの広さを持っています。オーストラリア大陸と比較しても、グリーンランドは3分の1以下の面積しかありません。ところが、メルカトル図法では緯度80度近くに位置するグリーンランドが面積比で数十倍に拡大されてしまうため、オーストラリアよりも巨大に見えてしまうのです。
この「極域拡大マジック」を理解すると、ロシアやカナダが地図上で放つ圧倒的な威圧感の正体も冷静に見極められるようになります。