あふれ出る母性と、どこか頼りない少年への慈愛。あるいは、背伸びして格好つけたい男の子が覗かせる等身大の弱さ。おねショタと呼ばれる作品群が惹きつけてやまない理由は、単なる年齢差の恋愛模様だけにとどまらない。
多くの場合、物語の軸となるのは軽快なラブコメであり、観る者をクスッと笑わせるコミカルなやり取りが満載だ。しかし、その奥底には「庇護と甘え」という極めて根源的な人間心理が隠されている。日常系アニメの枠組みの中で描かれる何気ない会話の一コマに、視聴者は自分自身を投影し、束の間の安らぎを見出すのだろう。