『もののけ姫』には、アシタカとサンにまつわる様々な都市伝説が存在します。ネット上で拡散された噂の中には、事実無根のものから驚くべき真実まで入り混じっています。
よくある噂の一つに「アシタカはエボシ御前とも関係を持ったのではないか」という説がありますが、これは完全なデマです。アシタカはエボシの統率力や人間味を認めつつも、彼女の自然破壊の狂気には終始批判的であり、性的な関係を示唆する公式設定は一切存在しません。
一方で、「タタラ場にいた病者たちがハンセン病患者をモデルにしている」という裏設定は、宮崎監督自身が公式に認めた紛れもない事実です。社会から差別された人々を保護し、武器製造の最前線で対等に働かせていたエボシ御前。アシタカが惹かれたのはエボシ個人ではなく、人間の業と矛盾を抱えたタタラ場というコミュニティそのものでした。そうした過酷な現実の中で、サンとの純粋な結びつきがより際立つ構造になっています。