かつて週刊誌スクープといえば、発売日に合わせてテレビのワイドショーが後追いし、世間を騒がせるのが定番ルートだった。しかし今、テレビ放送業界はその多くを静観する。スポンサー企業への配慮や権利関係のトラブルを極度に恐れるあまり、地上波自らが報道の牙を抜かれてしまった格好だ。
その空白を埋めたのがSNSの爆発的な拡散力である。現在の芸能ゴシップは、単なる噂話にとどまらない。ネットユーザー自らが写真の背景や投稿時間を特定し、真偽を検証する「分散型調査」が瞬時に行われる。隠蔽が事実上不可能となった現代において、従来型の揉み消し工作は完全に通用しなくなった。