長年付きまとった「天才子役」のイメージ脱却に苦しんだ時期を経て、彼女は映画『花宵道中』で魅せた圧倒的な情念の演技により、完全なる大成人女優へと変貌を遂げた。体を張った妖艶な役柄を見事に演じきったこの作品は、過去の呪縛を打ち破る決定打となった。
長年所属したサンミュージックプロダクションからの独立、そして結婚や出産、離婚といった人生の波を経験する中で、彼女は自身の足で立ち、キャリアをコントロールする強さを獲得していく。母と適度な物理的・心理的距離を保つ術を覚えたことで、かつて泥沼と呼ばれた二人の関係にも少しずつ風が通り始めた。