野性味を残すキジトラ猫は、骨格がしっかりしており、遺伝子プールの偏りが少ない雑種(ミックス)が多いため、平均寿命は15〜18年前後と比較的長寿で病気にも強い傾向があります。しかし、完全室内飼育が定着した現代において注意すべき疾患も存在します。
特に注意したいのは、シニア期に差し掛かる7歳以降の「慢性腎臓病」と「下部尿路疾患(FLUTD)」です。砂漠原産のリビアヤマネコの血を引くため、元来飲水量が少なくても濃い尿を作れる腎機能を備えていますが、これが裏目に出て加齢とともに腎臓へ負担がかかります。新鮮な水場を室内の複数箇所に設置し、循環式給水器やウェットフードを活用した水分補給が欠かせません。
飼い方のコツとしては、高い運動欲求と知的好奇心を満たす環境づくりが最優先事項です。野生のハンターとしての本能を強く残しているため、上下運動ができるキャットタワーを設置し、知育トイやレーザーポインター、じゃらしを使った狩りごっこを1日15分以上取り入れることで、運動不足とストレスによる肥満や問題行動を防ぐことができます。
また、警戒心が強い一面を尊重し、来客時や雷・花火などの大きな物音から身を隠せる「パーソナルな避難場所(クレートや高所のベッド)」をあらかじめ用意しておく配慮が、猫の精神的安定に直結します。