なぜ、あの小さなシートに触れるだけで人体から静電気が消え去るのだろうか。その仕組みは極めてシンプルでありながら理にかなっている。シートの内部には導電性カーボンや特殊な金属繊維が組み込まれており、スタンドの地下へと繋がる接地線(アース)としっかり結合されている。人間がシートに触れると、体内に蓄積されていた電荷が抵抗なく大地へと流れ出る構造だ。
セルフSS安全対策の現場では、単にシートを設置するだけでなく、機器全体の接地抵抗値を定期的に測定・点検する厳格な保守が行われている。ノズルを抜く前にシートへ触れるわずか1秒の動作が、給油作業における最大の防波堤となる仕組みが確立されているのだ。