早川アキという人間の原動力を語る上で、あの雪の日の惨劇を避けて通ることはできない。目の前で弟と両親を「銃の悪魔」の一撃によって一瞬で奪われた事件。あの日、少年の時間は止まった。残されたのは、圧倒的な絶望と怒り、そして復讐心だけだった。
公安対魔特異4課に入隊したアキは、自らの命を削る危険な契約を悪魔たちと次々に交わしていく。「復讐のためなら命など惜しくない」。捨て身の覚悟こそが、初期の彼を突き動かしていた暗い炎だった。だが、頑なだったその心は、皮肉にも二人の問題児との出会いによって予期せぬ方向へと揺らぎ始める。