日本の学校現場で長年親しまれてきた新体力テスト。中学生や高校生の男子であれば、30メートルを超えれば「学年トップクラス」と称賛され、35メートル以上の測定ラインを越えてしまえば計測不能として大騒ぎになった記憶を持つ人も多いだろう。
だが、成人男性のトップアスリートや野球経験者がハンドボール(男子2号・3号球)を本気で投げた場合、飛距離は簡単に50メートル、60メートルを突破する。高校野球の強力な外野手やプロ野球の強肩選手が計測した非公式記録では、70メートル前後に達する事例も報告されているのだ。学校の狭いグラウンドに設置された計測用扇形コートは、元々彼らのような規格外の投擲力を想定していない。