文部科学省が公表している日本食品標準成分表を参照すると、バターと一般的なマーガリンのエネルギー量には大きな差がないことが分かる。100グラムあたりのエネルギーは、バターが約700〜740キロカロリー、マーガリンも同等か、水分量の多いファットスプレッドであれば500キロカロリー前後にまで抑えられている。
栄養学の視点から両者を分析すると、含まれる脂肪酸の質に明確な差異が存在する。バターは飽和脂肪酸が多く、脂溶性ビタミンであるビタミンAやビタミンDを天然の状態で豊富に含んでいる。一方、植物油を主原料とするマーガリンはリノール酸やオレイン酸といった不飽和脂肪酸の割合が高く、製品によっては各種ビタミンが補強されている。国内の食料需給や農産物利用を管轄する農林水産省の資料でも、原料油脂の多角化が食品の栄養特性に多様性をもたらしている点が記載されている。