プロの写真家が京都の街並みを切り取る際に最も重視するのが、光の質感と空間の奥行きだ。優れた風景写真を撮影するための極意は、格子戸の隙間から差し込む強い斜光や、雨上がりの濡れた石畳に映り込むリフレクション(反射)を効果的に取り入れることにある。
構図においては、「三分割法」や縦のラインを際立たせる垂直構図を基本としつつ、視線を画面の奥へと誘う奥行きの演出が不可欠だ。手前に青もみじや紅葉の葉をボケ味として配置する「前ボケ」を活用することで、二次元の写真の中に三次元の立体感と幻想的な情緒を生み出すことができる。