人の意志力(ウィルパワー)は、朝起きてから判断を繰り返すたびに削られていく有限のバッテリーだ。「今から何をしようか」「どの教科から始めようか」と迷うだけで、前頭前野のエネルギーは激しく浪費される。
この無駄遣いを防ぐ決定打が、コロンビア大学のハイディ・グラント博士らが推奨する「If-Thenプランニング(もし〜なら、〜する)」である。「コーヒーを一口飲んだら、単語帳を開く」「帰宅して靴を脱いだら、そのままデスクに座る」。トリガーと行動を1対1で事前にプログラミングしておく。判断の余地を排除することで、脳はエネルギーを1ミリも消費せず、自動操縦で学習へと移行する。