フロアへ足を踏み入れると、体重20キログラムを超えるシベリアンハスキーたちが悠然とフロアを闊歩している。鋭いブルーアイやバイアイ(左右非対称の瞳の色)に見つめられると一瞬息をのむが、次の瞬間にはヘソを天に向け、甘えた声で撫でてくれと催促してくる。この激しいギャップこそが、ファンを虜にする最大のトラップだ。
独自取材で明らかになったのは、一般的なアニマルカフェとは一線を画す「完全交代制の少数限定セッション」という運営方針である。フロアに滞在できる人数を極限まで絞り込むことで、犬たちがストレスを感じることなく、来訪者一人ひとりと深いコミュニケーションを取れる環境が担保されていた。膝の上にずっしりとした重みを感じながら毛並みに指を沈める体験は、日常のストレスを一瞬で吹き飛ばす圧倒的なリラクゼーションをもたらす。
「ただ眺めるだけでなく、ハスキー特有の群れのダイナミズムを肌で感じてほしい」とスタッフは語る。おやつタイムの合図とともに一斉に整列する規律の高さと、遊びの時間に見せるダイナミックなじゃれ合い。計算し尽くされた空間設計と犬たちの高い社会性が、唯一無二のふれあい価値を生み出していた。