病院の廊下を進むと、ピンと張りつめた静けさの中に、最先端機器の駆動音が心地よく響く。山梨大学医学部附属病院長の手腕のもと、同院では組織改革と医療機器のアップデートが急速に進められてきた。単に最新機器を導入するだけではない。チーム医療を極限まで洗練させ、各診療科の障壁を取り払う「横断的診療体制」の構築こそが、同院の真骨頂と言える。
近年、テレビの医療ドキュメンタリー・ニュースなどでも特集される機会が増えた同院の取り組み。そこには、複雑化する希少疾患や難治性疾患に立ち向かう医師たちの執念がある。手術支援ロボットを駆使した超低侵襲手術から、遺伝子情報に基づく精密医療(プレシジョン・メディシン)まで、都市部の大規模病院と遜色ない、あるいはそれを凌駕する高度な医療がここで提供されている。