なぜこれほどまでに人々は犯人の正体を突き止めようとするのか。現代社会において、重大事件が発生した際の「犯人探し」は一種のエンターテインメント化している側面を否定できない。正義感に駆られたネットユーザーたちが、断片的な情報をつなぎ合わせ、まるでパズルを解くかのように犯人像を構築していく。しかし、その過程で生じる冤罪や人権侵害のリスクは極めて高い。
スマートフォンの画面越しに繰り広げられるプロファイリングは、時に凶器よりも鋭く無関係な人々を傷つける。かつて発生した類似の事件でも、誤った情報によって無実の市民が犯人扱いされ、私生活を破壊された例は枚挙に暇がない。