1990年代後半、大ヒットドラマ『金田一少年の事件簿』をはじめ数々の作品で爆発的な人気を博していた堂本剛。絶頂期とも言えるその渦中で、彼は密かに過酷なパニック障害と戦っていた。過密なスケジュール、過剰な注目、そして多感な時期の重圧。カメラの前で見せる笑顔の裏で、突然呼吸が苦しくなり、足元が崩れ去るような感覚に襲われる日々が続いたという。
長年にわたりエンターテインメント界を牽引してきた彼は、後に事務所(現在のSTARTO ENTERTAINMENT)での活動やソロプロジェクトを通じ、自身の体験やメンタルの葛藤を音楽や言葉へと昇華させていった。完璧を求められるアイドルという枠組みの中で、自らの弱さを隠さずに表現する姿勢は、多くのファンに「完璧でなくても生きていていい」という救いを与えたのである。