かつては厳しい縦走登山を経なければ辿り着けなかった標高2,612mの世界。それを劇的に変えたのが、麓の長野県駒ヶ根市から山頂駅を結ぶ駒ヶ岳ロープウェイの存在だ。高低差950m以上をわずか数分で一気に駆け上がるこの技術的偉業により、日本で最も空に近い場所へのアクセスは飛躍的に向上した。
厳しい自然環境と隣り合わせでありながら、館内には暖かな暖房設備と快適な客室、温かい食事が揃う。過酷な気象条件に晒される山頂で、一流のホスピタリティを維持し続ける取り組みは、日本の山岳リゾートホテルにおける一つの到達点と言っていい。ロープウェイの運行管理と密接に連携した安全運用が、安全で快適な天空の滞在を裏から支えている。