『くるねこ愚連隊』と呼ばれた初期の面々は、読者にとってもはや近所の馴染みのような存在だった。だが、命には必ず終わりが訪れる。作中で最初に大きな別れの波として描かれたのは、愚連隊の精神的支柱であり「姐さん」と慕われたもんさんの旅立ちだった。腎不全との闘病、点滴治療の日々、そして迎えた静かな最期。作者が描き出したその過程は、ペットロスに怯える多くの飼い主たちに寄り添い、深い共感と涙を呼んだ。
続いて旅立ったのは、どこか飄々とした佇まいで場を和ませていた黒猫のカラスぼん、そして柔らかな毛並みとマイペースな仕草で愛されたポッちゃんであった。個性の異なる猫たちが順番に寿命を迎え、虹の橋を渡っていく姿は、時系列を追うごとに読者の胸を締め付けた。別れの順番を追うことは、そのまま作者が引き受けてきた命の重みをたどる旅に重なる。どの猫の最期にも共通していたのは、過度な感傷を排しながらも、最後の瞬間まで尊厳を守り抜こうとする真摯な姿勢だった。