このシリーズ最大の真骨頂は、その攻めすぎているとも言えるテーマ選びにある。鉱物、深海生物、古代エジプトの神々、クラシック音楽の巨匠たち、さらには全国のご当地ラーメンや昭和レトロな純喫茶のメニューまで。普通の文具メーカーなら「マニアックすぎて売れない」と不採用になりそうな企画が、次々と商品化され店頭を飾る。
企画チームの熱量は半端ではない。「誰もが知るメジャーなモチーフの裏に、専門家も思わず唸るマニアックな要素を必ず仕込ませる」。この絶妙な匙加減が、ユーザーの「もっと知りたい」という欲望を刺激してやまない。自分の密かな推しジャンルがピンポイントでシール化された瞬間の歓喜は、まるで隠された宝物を見つけたときの快感そのものだ。