数字が語る事実もまた圧倒的だ。昭和期における『のび太の魔界大冒険』(1984年)や『のび太の日本誕生』(1989年)が打ち立てた配給収入記録は、当時の邦画アニメ界において金字塔となった。配給収入から興行収入への発表形式の移行を経て、2010年代以降は興収40億円、50億円を突破するモンスタータイトルが連発するようになる。
特に2014年に公開された3DCG作品『STAND BY ME ドラえもん』は、興行収入83.8億円という驚異的な数値を叩き出し、大人の涙腺を崩壊させる社会現象となった。2018年の『のび太の宝島』ではシリーズ最高となる53.7億円(通常2D作品枠)を記録。「春休みの子供向けイベント」という立ち位置は完全に過去のものとなり、全世代が押し寄せる国民的メガヒットコンテンツへと昇華を遂げている。