2026年を迎えた現在も、ラパヌイ国立公園では最新のデジタル技術を用いた調査が進められています。高解像度の3Dレーザースキャンや地中レーダー探査により、実際に地面を掘り返すことなく、地中に埋もれたままの未発掘モアイ像の体内構造や配置が非破壊で解析できるようになりました。
一方で、近年の気候変動に伴う集中豪雨や山火事、海岸浸食によって、露出した石像の劣化が深刻な課題となっています。特に一度地中から掘り起こされた胴体部分は、大気に触れることで風化が一気に加速するリスクを抱えているため、調査後は再び土を埋め戻して保護する措置が取られるケースがほとんどです。
「数トンから数十トンもある巨石像をどのようにして島中に運んだのか」という運搬方法を巡る議論(ロープを使って直立状態で歩かせたとする「ウォーキング説」など)を含め、イースター島に栄えた巨石文明の謎は、今なお世界中の研究者を魅了し続けています。