かつて川崎区最東端の駅といえば、工場へ向かう労働者のための「終点」という印象が強かった。しかし、現在のプラットホームを取り巻く光景は、そうした固定観念を根底から覆す。単線区間を残しながらも、高頻度で到着する列車からは次々と多国籍な人々が降り立つ。沿線の再開発が進むにつれ、乗降客数は過去最高水準を更新し続けている。
駅前のタクシー乗り場には、かつて見られなかったスーツ姿の海外視察団やベンチャー起業家の姿が目立つ。羽田空港から多摩川スカイブリッジを渡ってわずか数分という地理的優位性が、この地を世界とダイレクトにつながる拠点へと押し上げた。