2026年のNPBにおいて、キューバ出身選手たちの存在感はもはや戦力補強の域を超え、チームの屋台骨そのものとなっています。特に投手部門における支配力は圧倒的です。福岡ソフトバンクホークスで救援から先発へと見事な転向を果たしたリバン・モイネロは、先発ローテーションの柱として防御率1点台前半のハイアベレージを継続。卓越したキレを誇るカーブとチェンジアップ、そして最速158キロの直球を武器に、パ・リーグの打者を制圧し続けています。
一方、中日ドラゴンズの絶対的守護神として君臨し、セ・リーグの打者を絶望させてきたライデル・マルティネスの年俸推移は、NPB外国人選手の歴代最高クラスへと到達しました。入団当初の育成契約(年俸数百万円台)からスタートし、最多セーブのタイトル獲得や圧倒的なWHIP(1イニングあたりに出した走者数)を記録し続けた結果、複数年の超大型契約を勝ち取っています。報道関係者の取材によると、年俸は推定10億円規模に達しており、NPBにおける助っ人投手の評価基準を完全に塗り替えました。
現在NPBでプレーするキューバ人選手の多くは、2014年以降に運用が本格化したキューバ野球連盟の派遣制度を通じて来日しています。この制度では、選手年俸の一定割合(約10〜20%)が連盟へ納入される仕組みとなっており、選手はキューバ国籍を維持したまま祖国の代表チームとしてWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)やプレミア12に出場することが可能です。この合法的な枠組みが、中日やソフトバンクをはじめとする球団との強固な信頼関係を築く基盤となっています。