情報の拡散スピードを異常なまでに跳ね上げたのが、TikTokのショート動画によるまとめ文化だ。誰かがInstagramの断片的な情報を拾い、それをTikTokでドラマチックに編集して拡散する。この連鎖がアルゴリズムに乗り、数百万回再生を叩き出す。
アルゴリズムは真実かどうかを判定しない。ただエンゲージメントが高いコンテンツを無慈悲に拡散し続ける。一般人であるはずの家族が、本人の意思とは無関係にパブリックな消費対象へと引きずり出される構造は、デジタルプラットフォームが抱える根深い病理を浮き彫りにしている。