激動のオフシーズンを経て構築されたロサンゼルス・クリッパーズのロスターは、個の破壊力に依存した従来のスタイルから、チーム全体の規律と強固なディフェンスを軸としたコレクティブな集団へと進化を遂げました。
攻撃のタクトを振るうのは、円熟味を増したジェームズ・ハーデンです。全盛期のような超高得点連発こそ落ち着いたものの、卓越したバスケットボールIQから繰り出されるパスワークは健在で、1試合平均8本以上のアシストを安定して供給。オフェンスの司令塔としてチームを牽引しています。
一方、ファンがもっとも注視しているのがカワイ・レナードの怪我と現在の状態です。度重なる膝の故障に悩まされてきたレナードに対し、メディカルスタッフは精密なロードマネジメント(出場時間の厳格管理やバック・トゥ・バックの休養)を徹底。プレーオフを見据えた「4月のピーク設計」が進められており、出場時のディフェンス力と勝負所でのミドルレンジシュートの精度は依然としてリーグ屈指の威力を誇ります。
インサイドではイビツァ・ズバッツがゴール下の絶対的支柱として君臨し、ペリメーターではノーマン・パウエルやデリック・ジョーンズJr.らが攻守でエナジーを注入。スター性と実利性を兼ね備えたバランスの良い布陣が整っています。