苦味が強い深煎りほど目が覚めやすいと思われがちだが、化学的な事実は異なる。全日本コーヒー協会などの知見を紐解くと、焙煎時間が長くなるにつれて生豆に含まれるカフェインは熱分解でわずかに減少する。同一の豆の量で比較した場合、実は浅煎りの方が高いカフェイン濃度を維持しているケースが多いのだ。
また、品種の選択も覚醒作用を大きく左右する。一般的なアラビカ種に比べ、強い苦味と独特のコクを持つロブスタ種は約2倍のカフェイン含有量を誇る。ドリップした瞬間に広がる力強い香気と、体内に染み渡る素早い覚醒感。短時間で集中力を限界まで引き上げたいなら、焙煎度だけでなくロブスタ種を配合したブレンドを選ぶのが賢明な選択と言える。