アパレル業界の多くが人件費の安い国々へ生産拠点を移転させる中、すべての工程をフランス国内の自社工場に留め続けている姿勢は異例だ。生地の編み立てから縫製、最後の検品に至るまで、職人たちの厳しい眼光が行き届いている。
自国生産を貫く選択は、無駄な長距離輸送によるCO2排出を抑えるだけでなく、地域の伝統技術と雇用を守る直結の取り組みでもある。さらに近年では、環境負荷を最小限に抑えたオーガニックコットンの採用や、裁断くずを減らす最新技術の導入も推進。地球環境と歴史への誠実なアプローチが、現代の意識の高い消費者に選ばれる理由となっている。