JR御徒町駅高架下に位置する「御徒町らーめん横丁」は、かつてのブーム期から幾度かのリニューアルと店舗入れ替えを経て、現在は「蒙古タンメン中本」や「つけめんTETSU」など、確固たるブランド力と集客力を持つ実力派チェーンが集う安定した商業区画として機能しています。かつてのような新進気鋭の実験的店舗の集積地というよりは、「絶対に外さない定番の味を雨に濡れずに選べる利便性の高いハブ」としての地位を確立しました。
一方、平日の御徒町駅近ラーメンランチ事情に目を向けると、オフィス街のビジネスパーソンにとっては「12時台の待ち時間が10分以内か否か」が最重要指標となります。この時間帯、行列が長すぎるトップブランドを避け、回転の早い博多豚骨系や食券購入から提供までがシステム化された老舗に賢く流れるのが地元通のセオリーです。
さらに見逃せないのが御徒町ラーメンの深夜需要です。上野・御徒町周辺は居酒屋やバーが密集するナイトタイムエコノミーの要所であり、終電前後から深夜2時、店舗によっては朝方まで営業を続ける豚骨ラーメン店や中華食堂が重宝されています。背脂チャッチャ系の濃厚な一杯や、呑んだ後の身体に染み渡るあっさり塩ラーメンなど、夜の帳が下りた後の御徒町には昼とはまったく異なる熱気と需要が存在します。