外出先や自宅で突然、強いかゆみや蕁麻疹が出現した場合は、初動の処置がその後の悪化度合いを左右します。以下の3ステップを迅速に実行することが極めて重要です。
ステップ1:直ちに直射日光を完全に遮断する
まず最優先すべきは、原因となる光線の遮断です。即座に屋内や日陰へ移動し、長袖の上着や日傘、タオルなどで患部を覆い、日光が肌に届かない環境を確保します。日光蕁麻疹の場合、光源から離れるだけで数十分から数時間以内に膨疹が引き始める傾向があります。
ステップ2:患部を冷やして血管拡張と神経興奮を鎮める
患部に熱がこもると、ヒスタミンの遊離が促され、知覚神経(C線維)が強く刺激されてかゆみが増幅します。保冷剤や氷を必ず清潔なタオルに包み、患部に当てて10〜15分程度局所を冷やす処置が効果的です。ただし、冷たすぎる氷を直接肌に当て続けると凍傷や寒冷刺激による別の皮膚炎を誘発するため避けてください。
ステップ3:症状に合わせた市販薬の適切な選択
我慢できないかゆみや膨疹に対しては、薬局やドラッグストアで購入可能な一般用医薬品(OTC医薬品)の活用が視野に入ります。
内服薬としては、ヒスタミンの働きを直接ブロックする「第2世代抗ヒスタミン薬」(フェキソフェナジン塩酸塩、ロラタジン、セチリジン塩酸塩など)が推奨されます。第1世代に比べて眠気や口の渇きといった副作用が少なく、アレルギー性の蕁麻疹に対して速効性を示します。
外用薬においては、かゆみ止め成分(ジフェンヒドラミン、クロタミトン)や抗炎症成分(グリチルレチン酸)を配合した非ステロイド性クリーム、あるいは炎症・赤みが強い場合には短期間の使用を前提とした指定第2類医薬品のステロイド外用薬(ヒドロコルチゾン酪酸エステルなど)が選択肢となります。ただし、広範囲へのステロイド長期連用は皮膚萎縮などのリスクを伴うため、数日使用しても改善しない場合は塗布を中止してください。