阿部監督の指導法を語る上で避けて通れないのが、時代錯誤とも捉えられかねない「昭和的な厳しさ」だ。二軍監督時代に見られた罰走の指示や、ミスをした選手に対する厳しい姿勢は、令和のスポーツ界が目指す「エンパワーメント(自主性の尊重)」の流れと真っ向から逆行しているように見える。
特に若い世代のファンや、ハラスメントに対して敏感な層にとって、彼の強権的な態度は受け入れがたい。「選手が萎縮している」「見ていて息が詰まる」といった批判の声は、こうした指導スタイルへの拒絶反応が根底にある。かつての「スパルタ教育」で育った世代には理解できても、今の時代、恐怖や圧力による統率はファンにとっても精神的なストレスになり得るのだ。