華族とは何だったのか?五爵の序列格差と末裔たちの知られざる現在

華族とは何だったのか?五爵の序列格差と末裔たちの知られざる現在

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華族令によって導入されたのが、「公爵(こうしゃく)」「侯爵(こうしゃく)」「伯爵(はくしゃく)」「子爵(ししゃく)」「男爵(だんしゃく)」からなる五爵の階級制度です。同じ華族であっても、爵位によって政治的権力・社会的序列・経済基盤には雲泥の差が存在しました。

爵位(序列)該当した主な家柄・名家苗字貴族院議員の特権・選出規定階級の実態と編集部の分析公爵
(最上位)徳川宗家、五摂家(近衛・九条・一条・二条・鷹司)、維新三傑家(大久保・木戸・西郷)、国家功労者(伊藤・山県など)30歳に達すると無選挙で自動的に貴族院議員に就任(終身)国家中枢の最高権威。莫大な世襲財産と宮中席次を誇り、総理大臣輩出の母体となった。侯爵
(第2位)旧大藩主(前田・島津・毛利・細川・鍋島など)、清華家(公家上層)、明治の元勲(井上・大隈など)公爵と同様、30歳で無選挙・自動的に終身議員旧大名家の筆頭格。地方に広大な山林や土地を保有し、圧倒的な経済力を誇った。伯爵
(第3位)旧中藩主(10万石以上)、大臣・大納言家、日清・日露戦争の軍功者(東郷平八郎・乃木希典など)同爵者同士の互選(選挙)により選出(任期7年)名門武家と実力派功臣が混在。政治的影響力と家格のバランスがとれた階層。子爵
(第4位)旧小藩主(5万石未満)、羽林家・名家(公家)、幕末・明治の軍人・官僚同爵者同士の互選により選出(任期7年)家数が最も多く、貴族院内部で「研究会」などの強力な政治会派を結成し実権を握った。男爵
(第5位)小名・旧旗本、公家下層、財閥創業者(三井・岩崎・住友など)、学術・軍事功労者同爵者同士の互選により選出(任期7年)実業家や専門家が多く登用され、近代産業の育成と資本主義発展の中核を担った。

華族には帝国議会における「貴族院の議席」が制度として保障されていました。衆議院のような解散が存在せず、政府の予算案や法案に対して強力な拒否権を行使できたため、戦前の政治体制において事実上のブレーキ役・キャスティングボートを握っていたのです。

山本 拓海
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山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。