日本のヒップホップ史において、最も重く、最もリアルな空気が漂ったのが漢 a.k.a. GAMIとの対決である。株式会社Libra Recordsをめぐる軋轢や、かつての仲間関係からの決裂――ストリートのリアルを背負う漢と、バトルの頂点に立ちながらも孤立を深めていた晋平太の確執は、長年シーンの底流に渦巻いていた。
その二人が再び向かい合った時、放たれたのは演出されたエンターテインメントの言葉ではない。互いの人生を削り合うような生々しい告発と、それでもラップでしか語り合えない不器用な情熱だった。数分間の激闘の末に交わされた握手は、長年の因縁を氷解させ、ヒップホップが持つ本質的な美しさを証明することとなった。