かつて社会現象を巻き起こした女優・吉高由里子主演のドラマ『わたし、定時で帰ります。』。放送当時は「定時退社」を貫く主人公の姿がどこか挑戦的かつ理想論として受け止められる場面もあった。しかし、時代の針が進んだ現在、その価値観はすでに「特別な主張」から「至極当然の働き方」へと進化を遂げている。
かつての職場では「残業している人=頑張っている人」という根強い偏見が存在した。しかし、組織の持続可能性が問われる中、ワークライフバランスを無視した働き方はむしろリスクとして認識されるようになっている。定時で帰ることは甘えではなく、自らの時間と成果を緻密にマネジメントできている証左という評価が浸透し始めているのだ。