検索エンジンやSNSのサジェストに登場する「スガイ化学」というキーワード。なぜ一介のトップアイドルと歴史ある化学メーカーの名前がこれほど強く結びつけられたのでしょうか。その背景には、ネット空間特有の連想ゲームと情報の増幅構造が存在します。
発端となったスガイ化学工業株式会社は、1928年に創業され和歌山県に本社を置く東証スタンダード上場の老舗ファインケミカルメーカーです。界面活性剤や医薬中間体などの高機能化学製品を手がける優良企業として知られています。菅井友香さんがアイドルとして頭角を現した際、あまりに規格外なお嬢様エピソードが次々と明かされたことで、ネットユーザーの間で「父親はいったいどこの大企業のトップなのか」という詮索が過熱しました。
その過程で、「名字が同じ菅井であること」「上場企業で社会的知名度が高いこと」という2つの要素が短絡的に結びつけられ、「スガイ化学工業 社長令嬢説」が一部のまとめサイトやSNSで拡散されるに至りました。しかし、スガイ化学工業の有価証券報告書や歴代役員名簿、公式IR資料を過去数十年分にわたって調査しても、菅井友香さんの父親や近親者と一致する役員名の記載は一切確認できません。つまり、この噂は名字の一致から派生した完全なデマであると断定できます。