林修氏の代名詞となったフレーズ「いつやるか? 今でしょ!」は、広告代理店が練り上げたキャッチコピーではありません。発祥は2009年に行われた東進ハイスクールの東大特進コース夏期講習における、林氏自身の講義シーンでした。
当時の特番インタビューや自著・手記で語られた内容によると、難解な現代文の記述問題に挑む受験生たちが、モチベーションを落としがちな夏の時期に「いつやるか? 今でしょ!」と強い語気で発破をかけた瞬間が、そのまま映像教材として収録されていました。東進ハイスクールの専属ディレクターが数ある講師の講義映像を見返す中で、林氏の並外れた目力と説得力に目を留め、2010年のテレビCMに採用したことがすべての始まりです。
その後、2013年に大手自動車メーカー・トヨタのCMパロディに起用されたことで全国的な火がつき、YouTube等のWeb動画を介して瞬く間に爆発的ブームへと発展しました。計算された台本ではなく、現場で生徒と真剣に向き合う中で生まれたアドリブだったからこそ、人々の心を捉える圧倒的な熱量が宿っていたのです。