「地元の本当の味を、余計な手を加えずに味わってほしい」。駅東口から徒歩5分、老舗店から暖簾分けした新店舗を仕切る30代の店主はそう語る。彼の店で提供されるのは、いわきや相馬の港から毎日直送される鮮度抜群の海産物「常磐もの」と、適度なサシと深い旨味が特徴の「福島牛」だ。
徹底した品質管理と生産者のたゆまぬ努力により、今や全国のグルメ通を唸らせるブランドへと完全に定着した地産食材。居酒屋のテーブルに並ぶのは、常磐もののヒラメの刺身や、炭火で軽く炙った福島牛のたたきだ。一口噛み締めれば、素材が持つ本来の甘みと旨味が口いっぱいに広がる。地産地消は単なるブームではなく、この街の店主たちにとっての誇りであり、未来への誇り高き投資なのだ。