日本の市場を牽引する主要4社の定番ラガーは、一見似通った黄金色の液体でありながら、その中身には各社が創業以来培ってきた意地と醸造フィロソフィーが凝縮されています。
1. キリンビール:一番搾り & キリンラガー
麦汁濾過工程で最初に流れ出す一番搾り麦汁のみを使用する「一番搾り」は、余分な渋みや雑味成分を一切排除し、麦本来の上品な旨味と透き通る後味を両立。一方の「キリンラガー」は、伝統のホッププログラムと低温熟成により、爽快感の中にしっかりとした苦味と飲みごたえの骨格を残した王道の造りです。
2. アサヒビール:アサヒスーパードライ
1987年に日本のビール界をひっくり返した「辛口」の始祖。高い発酵度を誇る「318号酵母」を駆使し、麦芽の糖分を徹底してアルコールに転換させることで、極限まで糖度・甘みを減らした「キレ」の極致を実現しています。脂っこい料理を瞬時にリセットする能力において、右に出る銘柄はありません。
3. サッポロビール:サッポロ生ビール黒ラベル & ヱビスビール
「黒ラベル」は、自社開発の「旨さ長持ち麦芽」を使用し、完璧な白さと持続性を誇る泡、そして一口目の麦のコクから喉を通った後のスッとした引き際までを黄金比率で設計。プレミアムの元祖「ヱビス」は、麦芽100%とバイエルン産アロマホップをふんだんに使い、通常より長期の熟成期間を設けることで、重厚でふくよかなコクを際立たせています。
4. サントリー:ザ・プレミアム・モルツ
ラガーカテゴリーに位置しながら、ダイヤモンド麦芽と天然水、欧州産アロマホップを贅沢に投入し、「ダブルデコクション製法」や「アロマリッチホッピング製法」など手間暇を惜しまないアプローチを採用。グラスに注いだ瞬間から立ち上がる、フローラルで華やかなホップ香と深い余韻を前面に押し出しています。