福岡県の陸上界には、日本記録保持者や五輪代表選手を含む輝かしい県歴代記録が刻まれています。しかし、記録会や選手権で自己ベストや大会新記録を叩き出しても、条件を満たしていなければ「公認記録」として認定されず、公式歴代ランキングに載らないケースがあります。
代表的な盲点が「風力測定」と「競技場検定区分」です。100m、200m、100m/110mハードル、走幅跳、三段跳などの種目では、追風が毎秒2.0メートルを超えた場合、いかに素晴らしい記録であっても「追風参考記録」となり、県公認記録や標準記録突破の対象外となります。博多の森陸上競技場はスタンドの構造上、特定の季節においてホームストレートで強い追風が吹きやすく、好記録が連発する反面、公認漏れの悔しさを味わう選手も少なくありません。
さらに近年厳格化されているのが、世界陸連(WA)および日本陸連が定める「シューズのソール厚規定」です。トラック種目(800m以上を含む中長距離・短距離)において規定の厚さを超えるロード用厚底シューズを着用して出場した場合、レース後の審判チェックによって記録が無効(失格)となる事例が報告されています。福岡陸協主催の公認大会へ臨む際は、自身の着用シューズが公式ルールに適合しているかを必ず事前に確認してください。