この企画を一躍全国区の社会現象へと押し上げた最大の立役者が、初代に選ばれたアグネス・ラムだ。ハワイ出身の彼女が見せた健康的で開放的な小麦色の肌とエキゾチックな笑顔は、瞬く間に日本中の若者を虜にした。ポスターが盗難に遭う事件が相次ぐほどの熱狂ぶりで、ブロマイドの売り上げは空前の記録を更新。まさに昭和・平成ポップカルチャーの黎明期を告げる象徴的な存在となった。
彼女の成功によって、水着モデルが単なる広告媒体にとどまらず、ポップアイコンとして独立した価値を持つ時代が到来した。ポスターの中に広がる青い海と健康的で眩しい微笑み。それは当時の日本人が抱いていた「豊かで自由な休日」への憧れそのものだったのである。