昭和35年当時の暮らしぶりを物価データから検証すると、現代との経済感覚の違いが浮き彫りになります。
1960年における主な物価と給与水準は次の通りです。
・大卒初任給(国家公務員上級):約1万3,000円〜1万5,000円
・ラーメン(中華そば)1杯:約35円〜40円
・銭湯の入浴料:19円
・郵便ハガキ:5円
・国鉄(現JR)初乗り運賃:10円
・映画館の入場料:約150円〜200円
現代の価値と比較すると、物価はおよそ7〜8分の1程度でした。当時の「三種の神器」と呼ばれた白黒テレビ・電気洗濯機・電気冷蔵庫が急速に庶民の家庭へ普及し始め、日々の家事労働が劇的に軽減されていった時代です。インスタントラーメンや即席カレーなどの加工食品も食卓に浸透し、利便性を重視する現代的な生活様式の基盤が整いました。