私たちが毎年こうして豊かな海の恵みを楽しめる背景には、現場で海を守り続ける人々の弛まぬ努力がある。地域資源の維持管理を一手に担う木更津市漁業協同組合は、稚貝の放流や定期的な覆砂作業、干潟の清掃活動を一年中継続している。こうした地道な保全策があるからこそ、上質な貝の生育環境が保たれているのだ。
行政の姿勢も熱い。かつてテレビドラマ『木更津キャッツアイ』のロケ地として全国に名を馳せたこの街は、文化的な発信力に加え、海辺の豊かな自然を活かした地域創生に力を注いできた。地元選出の渡辺芳邦(木更津市長)も、自然環境の保全と地域経済の活性化を両立させる取り組みの重要性を常々語っている。伝統的な漁業と現代の観光・レジャー産業が見事に融合したこの干潟は、持続可能な地域活性化の先進的なモデルケースと言える。