平湯温泉の最大の特徴は、温泉街の狭いエリア内に多種多様な源泉が密集している点にあります。一般的な温泉地では同一の泉質であることが多い中、平湯では各宿や湯処が独自源泉を所有しており、「炭酸水素塩泉」「単純温泉」「硫黄泉」「塩化物泉」という4系統の湯をひとつの街で体感できます。
泉質ごとの効能や肌触りも明確に異なります。肌の古い角質を落とし美肌へと導く重曹成分を含んだ炭酸水素塩泉から、白濁して微細な湯の花が舞う硫黄の香り漂う濁り湯、さらには湯冷めしにくい保温効果抜群の塩化物泉まで、まさに天然の温泉博物館といえる環境です。湯口から注がれる湯は加水・加温を極力抑えた源泉かけ流しの贅沢な湯浴みが基本となっており、温泉通を唸らせるクオリティを維持しています。
数ある施設の中でも不動の中核を担うのが「ひらゆの森」です。約15,000坪もの広大な自然林の中に、男湯7・女湯9の合計16カ所もの露天風呂が点在。それぞれ湯温や濁り具合、湯の花の量が異なる湯舟を巡る体験は、日帰り入浴の枠を超えた圧倒的な満足度をもたらします。